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カイコガの嗅覚センサー搭載ドローン、蚊に進化

匂い検知する蚊の生態活かし人命救助など視野
信州大学などの研究チームが、カイコガの触覚を使った匂いを探知する、いわゆるバイオハイブリッドドローンを研究開発中だ。そのドローンが、今度は蚊を搭載するドローンへと発展しようとしている。
蚊は人が発生する熱、皮膚ガスから発生する匂い、CO2などを検知して、人の居場所を特定、吸血する。これをドローンのセンサーとして活用することで、例えば災害時、瓦礫の下に埋もれてしまった人の救助に役立てられると想定。さらに、入り組んだ建物内で画像センサーが上手く機能しないような場所であっても、人の場所を特定することができる。同センサーを搭載したドローン、あるいはロボットなどが実用化すれば、さまざまなユースケースを期待することができそう。すでに皮膚ガスの検出に成功しているとのことで、今度は蚊を搭載して匂いを追いかけるドローンを開発することを目指す計画だ。
※画像=カイコガの触覚を切り取って電極に搭載。嗅覚センサーとしてバイオハイブリッドドローン化する