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2025.06.10

WING

アストロスケール、複数衛星除去する機器の詳細設計審査通過

 
 スペースデブリの除去ビジネスに取り組むアストロスケール(東京都墨田区)はこのほど、2026年に打ち上げを予定する、軌道上で役目を終えた複数の人工衛星を除去する「ELSA-M(エルサ・エム)」の機体詳細設計審査に通過したと発表した。
  26年に、捕獲や除去を可能にするインターフェイスを搭載した衛星を対象とした、衛星運用終了時の除去を行うEOL(End-of-Life)サービスを世界初で初めて行う計画。欧州宇宙機関(ESA)や英国宇宙局(UKSA)などの支援を受けている。
 アストロスケール英国のニック・シェーブ社長は、「今回の成果は英国のISAM(軌道上サービス・組立・製造)産業で非常に大きな成果だ。地球周回軌道上における衛星の継続的な増加により、ELSA-Mの堅牢なRPO(ランデブ・近傍運用)および宇宙機の捕獲機能は、将来の循環型宇宙経済の一環として、デブリ除去やほかの軌道上サービスを革命的に変えるだろう」とコメントしている。