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成田施設の機能強化、NAA中心に旅客・貨物整備

鉄道アクセス検討深め具体化、最終取りまとめへ
国土交通省航空局は6月5日、今後の成田空港施設の機能強化に関する検討会の中間取りまとめを行った。旅客・貨物取扱施設など空港本体施設の整備は、成田国際空港会社(NAA)が中心となって具体的な計画を策定し、需要に応じた整備を段階的に行う。鉄道アクセスの整備は、国交省やNAA、関係する事業者・自治体が具体的な対応を検討していく。今後さらに検討を深めた上で、最終取りまとめを打ち出していく。
この検討会では、NAAが有識者とともにまとめた「新しい成田空港」構想をもとに、航空事業者や鉄道事業者を含むステークホルダーを交えて、旅客・貨物施設や鉄道アクセスの整備の方向性を議論してきた。この度、整備の基本的な方向性として中間取りまとめを示した。特に鉄道については、費用負担の面などで事業者単独で決められないため、例えば単線区間の複線化など、アクセス強化の進め方などを事業者や自治体とさらに検討し、“誰が何をする”というような具体的な取組みを最終とりまとめに盛り込みたい考え。滑走路増設など「更なる機能強化」の工期が28年度末で、空港施設の整備も早く取り掛かる必要があるため、遅くならないうちに検討会を再開して最終取りまとめを示す構えだ。