WING
航空機サプライチェーン問題、2020年代末まで続く?

ウォルシュ事務局長「到底受け入れられない!」と不満爆発
新型コロナパンデミックの発生で、熟練エンジニア、作業者が多数航空機産業を去ってしまった。コロナが収束して旅客需要が回復・成長へ向かうなか、機体メーカー、エンジンメーカーは、部品・素材不足で生産量を増やそうにもなかなか思うように増やすことができずに苦しんでいる。そうしたなかこのサプライチェーン問題が、いよいよ2020年代末頃まで長引く可能性すら出てきた。
国際航空運送協会(IATA)のウィリー・ウォルシュ事務局長は6月2日(ニューデリー現地時間)、「メーカーは顧客である航空会社顧客を裏切り続けている」とし、「すべての航空会社は、これらの問題がこれほど長く続いていることに不満を募らせている。しかも、問題を解決するまでに2020年代末までかかる可能性があるという兆候は、到底受け入れられるものではない!」と不満を爆発させた。 IATAによれば、機体・エンジンメーカーのサプライチェーン問題の影響で、航空会社が発注から機材受領までの平均待ち時間が、14年に達していることを明らかにした。