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★IATA、4月の世界航空旅客需要8%増も米国低迷

国際線10.8%増、搭乗率84.1%と4月最高記録
国際航空運送協会(IATA)は5月29日、2025年4月の世界航空旅客需要統計を発表した。総需要を示す有償旅客キロ(RPK)は前年同月比8.0%増となり、3月からの成長が加速した。総供給席キロ(ASK)は6.5%増で、搭乗率は83.6%と前年同月から1.1ポイント上昇した。
国際線需要は10.8%増と二桁成長を記録し、供給は8.5%増、搭乗率は84.1%と前年同月から1.7ポイント上昇し、4月としては過去最高となった。一方、国内線需要は3.3%増にとどまり、供給は3.1%増、搭乗率は82.7%と前年同月から0.1ポイントの微増となった。
ウィリー・ウォルシュIATA事務局長は「4月は旅行にとって好調な月だった。特に国際線需要の成長が強まり、4月としては記録的な搭乗率を達成した。大西洋路線市場の成長回復は特に顕著」と指摘した。一方で「米国国内市場の継続的な低迷と北米のプレミアムクラス旅行の急激な減少など、消費者と企業の信頼感の脆弱性を示す兆候もある」と米国内と米国を取り巻く北米市場の旅行低迷に懸念を表明した。
※写真=4月の航空旅客需要成長も米国市場が低迷