ウイングトラベル
★NAA田村社長、3ヵ年の「Gear Up NRT」発表

更なる機能強化見据え、3つの軸と12の施策連動
成田国際空港会社(NAA)の田村明比古社長は5月29日の会見で、2025年から2027年のグループ中期経営計画を発表した。前計画の目標をおおむね達成し、変革へ向けた種まきの期間を終えたとして、これからの3年間を「Gear Up NRT」と銘打ち、新時代の成田空港に向けた「変革の加速期間と位置付けてギアを上げていく」とした。新計画には3つの経営の軸として「航空ネットワークの充実」、「空港将来像の具現化」、「経営資源の強化」を挙げる。必要な人的資本や財務基盤の強化を図っていくとして、12の施策テーマを示して、3つの軸と12の施策をお互いに連携させるギアとして連動させる。
新たな経営目標では、27年度末までに連結営業利益を470億円以上(24年度実績422億円)、連結長期債務残高が1兆800億円以下(1兆305億円)、営業CF対有利子負債倍率が16倍以下(15.2倍)、連結自己資本比率が20%以上(19.3%)を目指す。空港の稼ぎ頭となる免税・物販・飲食各店舗の売上高は2000億円以上(1950億円)とする。3年間で行う投資については、さらなる機能強化で3600億円、維持管理・更新で1150億円、成長投資などで1100億円とし、合計で5850億円に上る見込みだとした。
※写真=新たな中期経営計画で3つの経営の軸として「航空ネットワークの充実」、「空港将来像の具現化」、「経営資源の強化」を挙げた