ウイングトラベル
★需要回復に向け、航空便の拡充目指す

ウィーン市観光局・空港が万博でイベント
オーストリアのウィーン市観光局とウィーン空港は、オーストリア大使館観光部協力のもと、現在開催中の大阪・関西万博のオーストリアパビリオンで関係者を集めたイベントを開催、ウィーン市観光局CEOのノルベルト・ケットナー氏と、ウィーン空港共同CEO兼COOのユリアン・イェーガー氏が来日した。ケットナー氏は本紙インタビューに応え、「今後も日本からの訪問者数を増やすために、航空便を拡充していきたい」と述べ、ANAの増便やオーストリア航空の通年運航化を目指す考えを示した。
日本からウィーンへの訪問者数は、2024年に前年比28%増と大きく伸びたものの、コロナ前の2019年比では60%の水準にとどまっており、「他のマーケットと比べて回復が遅れている」状況。現在、日本-ウィーンを結ぶ航空便は、ANAが羽田-ウィーン線を週3便で通年運航、オーストリア航空が成田-ウィーン線を週5便で夏期運航している。
ケットナー氏は、「日本は非常に重要な市場であり、経済的にも文化的にも深いつながりがある。今後も訪問者数の回復に力を入れていきたい」と意欲を示す。
航空便の誘致にあたっては、ウィーン空港と連携し、旅行会社やメディア向けの視察旅行の実施、広告展開、デジタルマーケティングなどの取り組みを行っており、「空港と密接に連携しているからこそ実現できる施策を提供している」と語った。
※写真=左からウィーン市観光局CEOケットナー氏、ウィーン空港共同CEO兼COOイェーガー氏