ウイングトラベル
★日本旅行、次期社長に吉田圭吾常務

新中計策定タイミングで経営体制一新
日本旅行は5月23日に開催した取締役会で、吉田圭吾代表取締役常務が代表取締役社長に就任する人事を内定した。小谷野悦光社長は取締役会長に就任する。6月27日に開催予定の臨時株主総会終了後の取締役会で正式に決定する。
同日行われた記者会見で小谷野社長は「(2022年から実施してきた)中期経営計画の最終年度であり、創業120年の節目を迎えた。そして2026年からスタートする次期中期経営計画が非常に重みのあるものと位置付ける中で、社長、会長の2人体制で経営強化を図ることが重要であると考え、今回のトップ人事を決定したと説明した。
また、新社長に内定した吉田常務は「コロナ禍を経て、人的流動が大きく変化する中で旅行会社の存在価値が問われている。今後は既存事業にとらわれることなく、これまで関係を構築してきた地域社会に貢献していきたい」と意気込みを語った。
小谷野社長、コロナ禍の中「強み」創出に腐心
ソリューション創出企業実現へ地盤固め
小谷野社長は会見で2021年3月に社長に就任してからの日々について「コロナ禍で旅行需要が消滅した中で、この危機をいかに乗り越えるかが最大のテーマであった。同時に日本旅行としての『強み』をどのように見つけ、どのように作っていくかに腐心してきた」と振り返った。
その上で「ワクチン接種の受託事業や政府のGoToトラベル事業に関連した施策などを社員と一致団結して取り組み、今年創業120年という節目を迎えることができたのは感無量だ」と述べた。
また次期社長に就任する吉田常務については「これまで営業、管理部門などでの現場経験に加え、子会社の社長も歴任しており、会社全体やマネジメントの細部まで多くの知見を持っている。さらにコロナ禍の中で『顧客と地域のソリューション創出企業』として歩みを進めていくという重要なテーマを一緒にシェアしてくれた」と語るとともに「持前のパワーとガッツで、日本旅行の将来を担ってくれるのではないかと期待している」と背中を押した。
※写真=記者会見で固い握手を交わす日本旅行の小谷野悦光社長(左)と次期社長となる吉田圭吾常務取締役(右)