ウイングトラベル
★豪NSW州、日本との航空便拡大に意欲

来年開港予定の西シドニー空港誘致も
オーストラリアのニュー・サウス・ウェールズ州政府観光局の暫定CEOを務めるカレン・ジョーンズ氏がオーストラリア政府観光局主催のトラベルトレードショー「ATE25」で日本のメディアとの取材に応じ、日本との航空便拡大に強い意欲を示した。特に来年末に開港予定の西シドニー空港への航空便誘致に力を入れる。
日本市場について、ジョーンズ氏は「非常に重要な市場」と強調。2024年は15万1800人の日本人が同州へ訪れ、前年比で25%増、コロナ前の2019年の75%まで回復。「日本市場は、私たちにとって(国際マーケットの国別で)第7位に位置しており、今後さらに成長させていきたい」と意欲を見せる。
日本-シドニー間のフライト数は、昨年週1948便に達し、前年比で35%増加。ニュー・サウス・ウェールズ州では、「アビエーション・アトラクション・ファンド(Aviation Attraction Fund)」を通じて航空会社の新規路線開設や増便をサポートしている。
特に西シドニー空港については、早朝と夜間の運用制限があるシドニー空港とは異なり、24時間運用が可能。ジョーンズ氏は「今後の成長が期待される経済圏でもあり、現在、同空港への乗り入れを確定している海外からの航空会社はシンガポール航空のみとなっているが、日本の航空会社にもぜひ関心を持っていただきたい」と期待を示した。
ニュー・サウス・ウェールズ州では、「ビジター・エコノミー・ストラテジー」において、「州全体の観光経済規模を2035年までに910億ドルへ拡大する」目標を掲げる。その実現のためには、航空座席供給の強化が必要。また今後、同ストラテジーに基づき、新たなマーケティング・キャンペーンも予定する。
※写真=左からニュー・サウス・ウェールズ州政府観光局日本局長新堀治彦氏、同暫定CEOカレン・ジョーンズ氏