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2025.05.19

ウイングトラベル

★中部業績予想、当期純利益83億円と過去最高見込む

 トランプ関税視野に貨物需要はチャレンジ目標

 中部国際空港会社の櫻井俊樹副社長が5月16日に都内で2025年3月期決算会見に臨み、2025年度の連結業績予想について、売上高は前年比26.9%増加する671億円と予想。営業利益が42.8%増の111億円、経常利益46.9%増の106億円、当期純利益24.6%増の83億円とした。売上高、営業利益、経常利益、当期純利益は開港以来、過去最高を見込むことを明らかにした
 この業績予想の前提となる航空需要前提は、航空旅客数が前年度比14.2%増の1260万人に。このうち国際線旅客数はアジア方面を中心に30.3%伸びる640万人と開港以来最高となり、国内線旅客数は1.2%増の620万人と想定した。さらに国際航空貨物取扱量は51.1%増える19.5万トンと予想し、航空機発着回数は、国際線を中心に復便・増便が見込まれるとして、9.2%増加する10.4万回に設定した。
 櫻井副社長は2025年度の業績予想の前提となる需要想定について、「各種想定は、現時点で入手可能な情報や予測等を元にしている。今後、色々な影響により結果が大きく異なる可能性がある」と述べた。ちなみに、これら予想・想定を作成した時点では、「トランプ関税の影響は織り込んでいない」(櫻井副社長)とのことだ。

 

※写真=記者会見に臨む中部空港会社の櫻井俊樹副社長