記事検索はこちらで→
2025.05.08

ウイングトラベル

★トラベル パーツ センターが活動を停止

 28年の航空座席共同仕入れに幕、役割終える

 

 有限会社トラベル パーツ センター(TPC)が28年の歴史に幕を閉じ、5月2日付で活動を停止した。。TPCは中小の旅行会社が参画し、航空会社からの供給座席を確保する上で、スケールメリットを発揮したが、コロナ禍を経て、近年は個別手配の傾向が強まるとともに、会員各社がIATA代理店を取得していることから、その役割を終えて発展的に解散することとなった。
 TPCは、中小旅行会社による航空券の共同購入の組織。1997年に設立され、最盛期にはバイヤーやサプライヤーなど約44社が参加し、2015年には年間3万人を超える予約を取り扱っていた。TPCは航空券の共同仕入れを通じてコスト削減や業務効率化を図り、中小旅行会社が大手と競争する上で大きな役割を担った。
 2022年のJATA経営フォーラムでは、TPCのような共同プラットフォームの活用が、中小旅行会社の競争力強化に寄与すると紹介された。
 TPC事業活動の停止に伴い、旧会員から今後、TPCクラブ(仮名)のような、これからのツーリズムの在り方と変化への対応を考える親睦と学びの会として継続を要望する声が上がっている。