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2019.01.30

WING

顔認証・位置情報で未搭乗者の迅速な預け荷物取り降ろし

デンソーウェーブ・埼玉大らが世界初実証、定時性や省エネに効果

 デンソーウェーブ、埼玉大学、日本信号、日本電気(NEC)の4者が、顔認証技術を用いて、登録された搭乗者の空港内位置情報を短時間で把握し、未搭乗者の預け入れ荷物を迅速に取り降ろす「航空機出発遅延抑制システム」を開発することに成功した。4者は空港では世界で初めてとなる基礎評価試験を中部空港で実施。預け入れ荷物を取り降ろし時間を短縮するシステムとして有効であることを確認したという。これにより、航空機の定時運航性を上げることのほか、航空機燃料の無駄な消費を削減することができるなど、省エネ効果にも期待が寄せられている。なお、今後は今回の基礎評価試験から得られた問題点や課題を踏まえ、さらに大規模な実証実験を通じてシステムの確立を図り、早期の実用化を目指していく方針だ。