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2019.01.16

WING

経産省・ボーイング、電動化技術などで協力合意

電動・複合材・自動化技術有する日本企業をボーイングに紹介

 経済産業省とボーイングは1月15日、航空機の電気推進に必要な電動化技術のほか、複合材製造技術、自動化技術などについて協力することで合意した。この合意に基づき経済産業省は、日本の適切な可能性のあるパートナーの特定と、そのパートナーをボーイングに紹介することのほか、日本企業に対する支援を実施する。一方のボーイングは、将来の航空機輸送に関する戦略的ビジョンの情報提供や技術の実用化に向けた努力をすることで、電動化や複合材、自動化などの分野で日本と協力を深めていく方針だ。
 経済産業省とボーイング間の合意は、磯崎(※山編に立つに可)仁彦経済産業副大臣とボーイングのチーフ・テクノロジー・オフィサー(CTO)であるグレッグ・ハイスロップ氏の間で、「日本国経済産業省とボーイング社との間の航空機の技術協力に係る合意書」に署名したもの。
 合意書では日本とボーイングによる長年の航空機分野における相互信頼に基づき、ボーイングの将来の航空機の競争力強化と日本の航空機産業の更なる発展のため、新たな技術分野における協力強化に合意した。
 具体的には航空機に関する電気推進に必要な軽量蓄電池、モーターまたはコントローラなどの電動化技術のほか、高レートで低コストな複合材製造技術、生産性向上に資する自動化技術などについて協力を行う。経済産業省としては、事業の発展に貢献しうる日本の適切な可能性のあるパートナーを特定し、ボーイング側に紹介するなどの支援を行うとともに、日本企業に対して、法的権限とリソースの利用可能性の範囲内で、必要な支援を行っていく。
 なお、合意書の署名後、合意書に基づき、経済産業省、日本の関連企業・機関、ボーイングとの間で、将来の技術協力に関する会議を開催し、各分野の技術分野の紹介や意見交換を行った。

 

電動航空機の波はすぐそこに
異業種から新規参入も続々

 

 

※写真=石崎経産副大臣(左)とボーイングのグレッグ・ハイスロップCTO