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2024.04.24

WING

内倉空幕長、海自事故で飛行の安全確保徹底

 夜間飛行・編隊飛行で着意事項の教育徹底

 

 内倉浩昭航空幕僚長は4月23日の会見で、海上自衛隊のSH-60K哨戒ヘリ2機が衝突したとみられる事故が発生したことで、航空自衛隊全部隊に対して夜間飛行や編隊飛行での安全確保と、部隊の任務の特性に応じた着意事項の教育を改めて徹底するよう指示したことを説明した。これは、航空機の安全管理を徹底するよう防衛大臣指示を受けたことによる再点検・教育であり「それを実施した上で、各部隊は任務そして訓練に臨んでいる」と話した。
 内倉空幕長は、今月20日に発生した同事故で収容された隊員1人の死亡を確認したことに哀悼の意を示すと、自衛隊の全力を挙げて残る7人の捜索・救難に当たっているところで、空自では海自と連携を取りながら活動に協力しているとした。
 今回の海自事故をはじめ、最近自衛隊で航空機事故が増えている根底には、海外での任務や外国部隊と連携するための共同訓練などが増えている中で、パイロットなどの練度を向上させる機会が少なくなっていると、一部の報道で指摘される。内倉空幕長は、空自において「任務遂行と練度の維持・向上というのは車の両輪のようなもの」で、十分な練度を持った隊員が実任務に当たっているとして、報道の指摘を否定した。

 

※写真=会見を行う内倉空幕長

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