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2024.04.22

WING

海自、夜間訓練中のSH-60Kヘリ2機衝突か

 1人収容も死亡、回収レコーダー機体に異常なし

 

 海上自衛隊は4月21日、夜間に対潜戦訓練を行っていたSH-60K哨戒ヘリ2機の通信が途絶したとして、この2機が衝突して墜落したと見て調査を進めていると発表した。当該機にはそれぞれ、操縦士、副操縦士、航空士2人が搭乗しており、そのうち1人を収容したものの死亡が確認された。残る7人の捜索が続いている。
 発表によると、当該機は8416号機と8443号機で、大村航空基地と小松島航空基地に所属する第22航空群のヘリ。事故については、4月20日深夜に伊豆諸島東方海域で行っていた対潜戦訓練中に発生したということで、他国などから何らかの関与があったことは確認されていないとした。
 当日の状況については、4月20日22時38分ごろに8416号機の通信が途絶し、1分後の39分には当該機からの緊急信号を受信した。23時4分ごろには8443号機からの通信が途絶した。
 自衛隊艦艇などによる訓練場所付近の捜索・救助活動によって、「すずなみ」が当該機に搭乗していた隊員1人を収容したが、その後死亡を確認した。また2機のフライトレコーダーを近接した場所で回収したほか、ブレードを含む機体の一部と見られる部品も回収した。防衛省では回収したフライトレコーダーを解析したところ、事故直前まで機体の異常は確認できなかったとしている。

 

※写真=事故当該機と同型のSH-60K

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