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2024.04.08

WING

木原大臣、防空強化へ反撃能力合わせて抑止

 北朝鮮の極超音速ミサイルにアセット強化で対応

 

 木原稔防衛大臣は4月5日の閣議後会見で、統合防空ミサイル防空の能力強化について、2022年12月に発表した防衛3文書に基づき、統合防空ミサイル防衛能力として「反撃能力も組み合わせて、ミサイル攻撃そのものを抑止する」考えを示した。
 これは去る4月2日に、北朝鮮が日本海へ向けて弾道ミサイルを発射したことについて、北朝鮮メディアが極超音速ミサイルの発射実験だったと報じたことに関連する。
 極超音速兵器については一般的に、低い高度で機動しながら飛翔するため、レーダーによる探知が遅くなるとともに、追尾が困難になるなど、より迎撃しにくいミサイルであることを説明した。その上で、防衛省ではペトリオットミサイルをはじめとする地対空誘導弾の能力を向上させるとしたほか、高い迎撃能力を有するイージス・システム搭載艦の整備や、日米共同でのGPI開発の推進などを挙げ、装備品をより強化していくことで迎撃能力の向上に取り組んでいく考えだとした。
 木原大臣は2日の発射について、詳細は分析中だとし、これまでの分析では新型の固体燃料推進方式の中距離弾道ミサイル「IRBM級の弾道ミサイルであったと推定」しているとした。その上で発射されたミサイルが極超音速兵器だったかも含め、引き続き分析中だとした。

 

 初の日米比首脳会談へ、フィリピン関係強化重視

 

 木原大臣は、11日に予定する初の日米比首脳会談に言及し、フィリピンを含む東南アジア諸国が日本のシーレーンにおいて戦略的に重要な地域に位置しているとし、フィリピンが米国の同盟国でもあるため「フィリピンとの防衛協力・交流を進展させることは重要」だと改めて説明した。

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