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2024.01.17

WING

JAXA航空技術部門、調布地区から移転可能性も

 調布再構築検討も設備老朽・宅地化進み拡張困難

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)航空技術部門が本拠としているのが、調布航空宇宙センター(東京都調布市深大寺)だ。そのJAXAの中で唯一、航空技術の研究を推進しているのが、同センターだ。そのあり方が今、大きな転換点を迎えようとしている。
 現在、JAXAでは2018年度~2024年度までの7年間を対象とした第4期中長期計画の下、研究開発活動が展開されている。つまり2025年度から第5期中長期計画がスタートする予定だ。
 この第5期中長期計画において航空技術部門として大きな焦点の一つとなりそうなトピックは、調布地区の再構築だ。その議論の遡上には、調布地区からの移転も含めた議論が展開されているという。
 JAXA航空宇宙センターの前身は、航空宇宙技術研究所(NAL)だ。遡れば、1953年2月から、戦後、停滞していた日本の航空再建方策を審議するべく、総理府の科学技術行政協議会の下に航空研究部会が設置され、1955年7月の航空技術審議会の答申において航空技術研究所(1963年に航空宇宙技術研究所に改称)を設置したことに端を発する。