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2018.11.16

WING

陸自、饗庭野演習場事案で81迫射撃中止措置

射撃時の設定ミスか?原因解明に向け調査急ぐ

 陸上幕僚監部は11月15日、陸上幕僚長定例会見で、11月14日に発生した陸上自衛隊饗庭野演習場で射撃訓練中に発生した一般車両への被害発生事案について、事案発生時の状況を改めて説明するとともに、被害者への謝罪を述べ、饗庭野演習場周辺地域の方に申し訳ないとした。また本事案を受けて、原因の徹底的な解明と再発防止策を急ぐと共に、全国の81mm迫撃砲L16(81迫)の射撃訓練を中止するほか、事案のあった饗庭野演習場における実弾使用訓練を当面中止すると発表した。
 なお16日現在、当該部隊の上位部隊である中部方面隊で事故調査委員会が設置され、調査を進めているとのこと。

 

〔饗庭野演習場事案時系列〕
(11月14日)
▼午前:第37普通科連隊第3中隊による81迫射撃訓練実施
▼午後:第37普通科連隊第4中隊による81迫射撃訓練
▼13:20頃:試射3発中2発弾着確認できず、1発を200メートル射程延伸して射撃
▼事案発生:延伸した1発が演習場内に着弾、演習場内を通る国道303号線の路肩にいた一般車両に被害が及ぶ
▼事案発生後:弾着予定地域に着弾確認できず、砲の設定を修正、試射後射撃を継続
▼事案発生後:警察からの連絡が業務隊にもたらされ、射撃部隊に連絡
▼事案発生後:射撃中止、捜索活動を行う
(11月15日)
▼早朝:不明弾2発を発見

 

※画像=本事案発生時の状況説明図。予定していた弾着地域から北側へ約22.5度ずれて着弾した(提供:陸上幕僚監部)