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2018.11.16

WING

山口県、陸型イージス、米艦載機などで要望書提出

地元不安解消へ、防衛省の丁寧な説明求める

 岩屋毅防衛大臣は11月15日、山口県の村岡嗣政知事および同県議会の柳居俊学議長の訪問を受けて、イージス・アショア整備や、岩国基地への米艦載機部隊移駐などに関する要望書を受け取った。陸型イージスについては県側から調査の丁寧な説明が求められ、艦載機移駐に関しては地元の不安解消などが要請された。岩屋大臣は、陸型イージス整備が「いうまでもなく地元理解が大前提」と述べ、経過を丁寧に説明していく意向を強調。米艦載機の地元不安については、米側へ安全確保と情報提供を求め、不安解消に努める考えを示した。
 村岡県知事は、陸型イージス配備には、「いぜんとして地元に不安や様々な懸念の声がある」とし、その中で防衛省が適正な場所であるか判断するための調査が先月29日に開始したことを説明。「実際に適地であるのか、あるいは住民の生活や環境に影響を与えないのか、しっかりと調べて、経過について詳細で丁寧な説明を行ってほしい」と訴えた。また地元にとって水源の保全が重要だとして、水源へ与える影響について適宜状況報告することを求めた。

 

※写真1=岩屋大臣へ要望書を提出した村岡知事(中央)および柳居議長(右)

※写真2=県側の要望を聞く岩屋大臣