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2023.09.13

WING

P&W、コンタミ問題で年平均350機のA320neo運航停止へ

 26年末までに約600~700台が工場に搬入・検査へ

 プラット&ホイットニーを傘下に持つRTXは9月11日(アーリントン現地時間)、プラット&ホイットニーが開発したA320neo搭載用のPW1100G-JMエンジン部品の一部に使用されている金属粉末にコンタミネーション(コンタミ)が生じていた問題で、2023年~2026年末までに約600~700台のエンジンが、同社工場へと搬入されて検査する見通しにあるとした。今年から2024年初頭にかけて大半のエンジン工場に搬入され、とりわけ2024年~26年にかけて、運航することができず地上に置き留め状態となるA320neoが平均して約350機発生する可能性があることにも言及した。
 この問題でプラット&ホイットニーは今年7月2015年末から2021年はじめにかけて製造されたエンジン部品の一部にコンタミが発生し、部品に亀裂が生じる可能性を発表。エンジン整備間隔を短縮し、早期に取り下ろして検査することが必要となったとし、今年9月中旬までに約200台の早期撤去が見込まれることを明らかにした。7月の段階では2024年半ば頃にかけて1000台以上に達する可能性があるとしていたが、その後の調べでさらに拡大する可能性がある様相だ。

 

※写真=PW1100G-JMの部品の一部に使用された粉末金属のコンタミ問題が拡大。600~700台が降ろされて検査へ。さらに増加する様相だ(提供:P&W)

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