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2023.06.07

WING

今年の台風発生件数は平年より多い29個前後

 日本の南から東日本太平洋岸接近・上陸リスク高く
 
 今年も台風シーズンが訪れた。先ごろ列島に襲来した台風2号は各地で被害をもたらし、6月6日には台風3号がフィリピンの東海上で発生。今後発達しながら再び日本列島に迫ろうとしている。
 ウェザーニューズは6月6日、2023年の「台風傾向」を発表した。それによれば、今シーズンは過去に数回しか例がない強度の「正のインド洋ダイポールモード現象」が発生し、台風発生域の対流活動が平年より活発になることで、台風の発生数は平年よりやや多い29個前後となる予想だ。航空業界にも欠航・遅延をもたらす台風。今年は平年に比べて、やや発生回数が多くなるとのことで、警戒が必要だ。
 また同社は太平洋赤道域の日付変更線付近から南米沿岸にかけての海面水温が、平年より高くなる「エルニーニョ現象」も顕著なかたちで発生すると予測。しかも、過去に数回しか例がない強度になる見込みにあるとの見解を示した。