記事検索はこちらで→
2023.04.14

WING

ノースロップ・グラマンのF-15J空中発射母機化構想の中身は?

 搭載ロケットは全長6.5m、高度200~600kmに衛星投入

 ノースロップ・グラマンは航空自衛隊のF-15Jを発射母機とした人工衛星の打上げを提案しているが、本紙の取材に対して、F-15Jで運用する場合、「SLV(ロケット)は全長約6.5メートルまでのサイズとなる」ことに言及。さらに、その重量は「ペイロードの要求値によって変わる」としつつ、投入軌道は「高度200~600km程度が検討されている」ことも明らかにした。
 民間の宇宙利用が進みつつあるほか、これまで人工衛星を保有していなかった新興国も、宇宙開発を加速している。世界的に安全保障分野における宇宙分野の利用ニーズもまた然り。日本でも、宇宙領域をサイバーおよび電磁波と共に新領域の一つに位置付け重視。「宇宙作戦群」を発足させたほか、昨年末には政府が航空自衛隊の名称を「航空宇宙自衛隊」へ改称する方針を固めるなど、安全保障領域における宇宙への関心は総じて高い。
 さまざまな宇宙利用ニーズの高まりにより、人工衛星打ち上げニーズも急速に高まっており、人工衛星を打ち上げるためのロケットや射場が足りなくなることも指摘されている。

※この記事の概要
・F-15Jによる空中発射のメリット
 衛星に求められる要件や機体改修の必要性は?  など