記事検索はこちらで→
2023.04.04

WING

国内航空機生産12月、約1565億円と回復進む

 民需エンジン活況、コロナ前比9.6%減まで回復

 2022年12月の国内航空機生産額(製造・修理)は、対前年同月比約22.3%増加した1564億8100万円(21年12月:1279億1900万円)となった。これで、昨年9月以降、4カ月連続で1000億円の大台を超えたことになる。ちなみに、2020年12月の生産額は1301億9600万円、コロナ禍前の2019年12月の生産額は1730億8500万円だった。
 コロナ前に比べると、昨年12月の航空機生産額は約9.6%下回っているが、それでもかなり回復が進んできている様相だ。単通路機市場が活況で、新規引き渡しが進む民間航空エンジンの生産が活況であることが大きく寄与した。
 新型コロナパンデミックの影響が世界各地で収束しつつあって、航空機市場は本格拡幅という訳ではないが少しずつ活気づいてきた。単通路機市場のみならず、広胴機市場でも787型機の大型発注案件がみられるようになっている。
 日本の航空機産業にとって787型機の生産回復は再浮上するために不可欠なパーツだ。ボーイングは787型機の生産を段階的に回復させていく方針で、同プログラムのパートナー・サプライヤーである日本の航空機産業にも明るいニュースとなっている。

※この記事の概要
・12月製造は約1230億円、修理生産額は334億円
・コロナ禍の生産額推移 など