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2018.03.23

WING

陸自体制の改革5つのポイント、即応機動がテーマ

陸上総隊が指揮系統を単純化、南西の守りを強化

 陸上自衛隊は、来る3月27日に創隊以来初となる大規模な体制改編を行うが、ここで全体像が見えてきた。要点は大きく5点。1つは「指揮統制能力の強化」として、陸上総隊新編による陸自部隊の全国運用。2点目が「作戦基本部隊の改編」とする師団・旅団の機動運用型への改編。3点目が「水陸両用機能の整備」で、水陸機動団の新編による島しょ奪回能力の保持。4点目が「警戒監視能力などの強化」とした平時からの南西地域への部隊配置および監視体制強化。5点目が「体制改革を支える教育訓練研究体制の充実、陸幕新改編など」として、教育訓練研究本部や、情報学校の新編。それにより、統合機動防衛力に基づいて、即応機動する陸上防衛力を目指し、統合運用の実効性を向上させる。

 

※写真1=米海兵隊との実動訓練「フォレストライト01」の様子。米国と島しょ防衛を想定した訓練を行ってきた