★政府、2025年までの観光立国推進基本計画を閣議決定

　持続可能な観光を軸に、コロナ後の観光本格回復へ始動

　政府は3月31日午前、2023年〜25年までを期間とする「第4次観光立国推進基本計画」を閣議決定した。新たな計画では「持続可能な観光」「消費額拡大」「地方誘客促進」をキーワードに各種政策に取り組む。目標値については人数に依存しない内容とし、訪日外国人旅行者数、日本人の海外旅行者数については2019年水準越えを目指すとする一方で、持続可能な観光地域に取り組む地域数100カ所の実現や訪日外国人消費額の単価を20万円に、訪日外国人旅行者の地方部宿泊数を2泊を目指す新たな数値目標を設定した。このほか、国内交流拡大戦略として日本人の地方部延べ宿泊者数を3.2億人泊に引き上げるとともに2030年の目標として設定していた国内旅行消費額を22兆円の前倒し達成を目指す。新たな観光立国推進基本計画が策定されたことでポストコロナ期の観光復興を一段と加速させていくとともに、世界に冠たる観光立国の実現に向けた取り組みを再始動することとなる。

　岸田首相「政府一体、官民一丸で取り組みを」
　斉藤国交相「観光で地域経済に好循環生み出す」