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2023.03.22

WING

コストダウン続くF-35、今後5年でCPFHは35%追加減

 ロッキード、顧客パートナーシップで費用対効果重視

 ロッキード・マーティンは、日米同盟を軸に、日本の安全保障環境の維持に携わってきた。日本の企業との協業しつつ、さまざまなソリューションを提供している。その一つの例が航空自衛隊によって運用されているF-35だ。同機はロッキード・マーティンが開発した第5世代戦闘機で、航空自衛隊向けの機体は三菱重工業がFACOを構え、最終組立を担っている。
 F-35は米国を中心に世界各地で採用されており、ロッキード・マーティンではこれまでに890機以上を納入済み。すでに9カ国・12の運用者が初期運用能力(IOC)獲得を宣言している。製造面ではロット15~17がいよいよスタートすることになり、これらの機体はTechnical Refresh-3 (TR-3)が適用される。当初、その運用コストの高さが指摘されたF-35だが、オペレーターによる運用が進むに連れて着実に飛行時間当たりのコストは低減されつつある様相だ。
 本紙の取材に応じたロッキード・マーティンによると、「近年のコスト圧力にもかかわらず、我々はコスト競争力のある価格を持って、比類なき第5世代機の性能をF-35に提供し続けている」との認識を示しながら、「ロットを重ねるごとに、改良されたハードウェアがF-35に搭載される一方で、コストは抑えられている。ロッキード マーティンは、最先端の技術、データ分析、総需要、ビジネスプロセスの変革を全ライフサイクルに適用し、コストダウンに努めている」とした。

※この記事の概要
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 どのように他機を模倣するのか?
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