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2023.02.26

WING

第171回「日本が危ない」日本の切売りを今すぐやめろ

たった1100万円で中国のもの
島の使い方はオーナー次第

 

 日本の南の無人島を購入し、「オーナーとなった」と称する中国人女性が登場する動画がネット上で話題となっている。30歳だという張という女性は、SNSに自撮りした動画を投稿し、背後に映る島を指して「この島を購入した」と語った。島の広さは約70万平方メートルだという。日本の土地が中国人に買われていく事態を放置していいのか。
 中国紙・済南時報によると、中国人女性は島を購入した理由として、「自宅を建設し、ゆっくり休暇を過ごすこと」「ビジネスとして転売したり、貸し出したりすること」「パートナーと共に観光地として開発すること」の3つを挙げたという。
 島は会社名義で購入し、契約したのは2020年12月。女性はSNSでは具体的な購入額は明かさなかったものの、入札価格は60万元(約1100万円)程度だったという。女性はあくまで合法的に購入したことを強調している。
 中国紙・紅星新聞のインタビューに対して親族が不動産や金融を営んでおり、女性自身も飲食店を起業しているという。島は20年12月から21年2月にかけ、親族の会社名義で取得したとしている。
 女性は島の名前を公表していないが、この島は沖縄県の屋那覇島(やなはじま)であることが判明した。この島は沖縄本島の北方に位置する伊是名島(いぜなじま)の南西約1キロに位置し、周囲約5.3キロ、標高12メートルの平たんな島だ。
 済南時報は「都会の華やかさから遠く離れ、周囲はすべて海だが景色は非常に美しく、空は高く、海は青く、雲は薄く、風は軽やか。水も非常に澄んでいて、海中には各種の小魚やサンゴ礁がはっきりと見えた」と環境の良さを伝えた。
 島を取得した経緯について、女性は競売に出ていた物件を会社側が交渉に乗り出して買収協議が成立したと説明している。
 実際、中国人向けに不動産の売買仲介をしている東京・赤坂の義昌商事は屋那覇島を取得し、リゾート開発計画を進めていると
会社のホームページに記載している。20年7月と21年3月に那覇地裁名護支部でも島の半分程度の規模が競売にかけられた記録がある。この会社は島の半分の土地を購入した。

 

事実上の沖縄侵略の一歩
移民後狙うは永住か帰化か

 

 この島は沖縄の米軍基地に隣接しているわけではないが、作家の門田隆将は「中国人には国防動員法と国家情報法があり、今回買われた沖縄の無人島の戦略的重要性を考えれば米軍と自衛隊の“重大関心事”にならざるを得ない。事実上の沖縄侵略第一歩。だが、平和ボケの政治家や官僚など“ひ弱なエリート君”たちは今後もGATS条約の改定もやらず平々凡々と過ごすだろう。先人に恥ずかしい」とツイートし現状を嘆いた。

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