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2023.02.22

WING

ZIPAIR、成田-ホノルル線でCO2排出実質ゼロに

 SAFやクレジットで4万tのCO2相殺、25年度以降は全路線で

 ZIPAIR Tokyoは2月21日、今年4月から成田-ホノルル線の全便を対象に、CO2排出量実質ゼロ、いわゆるカーボン・ニュートラルを実現することを発表した。同日、記者会見に臨んだ西田真吾社長が明らかにした。認証を受けた炭素クレジットの購入のほか、日本航空(JAL)グループで輸入調達した持続可能な航空燃料(SAF)の活用を進める方針だ。
 西田社長は「航空運送事業者である我々が、事業から生まれるCO2を如何にコントロールしていくのかということを社内で議論・検討してきた」と振り返りつつ、「路線単位でのカーボン・ニュートラルの実現は、おそらく世界で初めてだろう」とコメント。「成田-ホノルル線のCO2排出量は約4万トンと試算している。この4万トンをクレジット購入、SAFの活用で実質ゼロにする」ことを明らかにした。
 その上で、「誰も踏み入れていない世界に飛び込む。これから試行錯誤の連続となるが、ニューベーシック・エアラインとして進化していきたい」と話した。
 西田社長は「何分、はじめての取り組みであって、この取り組みを進めることによって何が起きるのか確認しながら進めていくが」と前置きしつつ、「我々の意思としては、24年度以降もホノルル線はカーボン・ニュートラルで運航したい」とコメント。その他の路線についても、「2025年度には、全路線をカーボン・ニュートラル化したい」との考えを明かし、その取り組みを深掘りしていく方針を示した。

この記事の概要
 年間燃料搭載の1%でSAF活用
 クレジット、国内は住友林業、海外は双日と協力
 西田社長、「価格転嫁は考えず」 など