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2023.02.02

WING

NIMS、リチウム空気電池劣化の主因を特定

 負極の金属リチウム電極劣化が原因、実用化に前進

 物質・材料研究機構(NIMS)は、ソフトバンクやオハラと共同で、高エネルギー密度なリチウム空気電池の劣化反応機構の詳細を解析し、負極の金属リチウム電極の劣化が、サイクル寿命の主要因であることを明らかにした。
 さらに金属リチウム負極の劣化を抑制するために、軽量な保護膜を導入することで、高い重量エネルギー密度を維持しながらサイクル寿命を大幅に向上させることにも成功。NIMSら研究チームは、この研究成果はリチウム空気電池の実用化に向けた大きな一歩となると評価した。
  リチウム空気電池は、理論重量エネルギー密度が現行のリチウムイオン電池の数倍に達する「究極の二次電池」。軽量かつ容量が大きく、ドローンや電気自動車、家庭用蓄電システムなど幅広い分野への応用が期待されている。