記事検索はこちらで→
2023.01.20

WING

KAI、韓国の第6世代戦闘機開発を検討へ

 2050年ビジョンで中大型民間機、水素や電動機開発も

 韓国が第6世代戦闘機の開発を検討することが分かった。これは韓国航空宇宙産業(KAI)が、「グローバルKAI2050」という野心的なビジョンを掲げたなかで言及されたもの。
 現在、韓国では第5世代機のF-35の導入と並行して、インドネシアと共同で4.5世代ジェット戦闘機「KF-21」の開発を進めており、3号機まで初飛行に成功し、飛行試験を開始。4~6号機も近く初飛行を行う見通しにあるなど、その開発を急ピッチで進めている。
 韓国の近隣諸国では、中国が豊富な資金力を活かして民間航空・軍需・宇宙産業の技術力を急速に高めているほか、日本でも日・英・伊3カ国共同開発による第6世代機「GCAP」の開発を進めていくことを決定。日本・韓国・台湾といった北東アジア地域は、北朝鮮問題や台湾海峡、さらにはウクライナに侵攻したロシアも接するなど、安全保障環境が大きくグラついており、韓国としても第6世代戦闘機の開発を検討して、将来の航空防衛力を高めていくものと思われる。

※この記事の概要
 2050年に売上高40兆ウォン、世界第7位に
 研究開発費拡大で開発・輸出競争力強化
 欧米「追従」から「主導的」開発へ戦略転換
 軍民航空・宇宙で複数の研究開発加速
 第2の創業、軍需・民需双方で輸出拡大   など