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2022.12.16

WING

三沢で偵察航空隊編成完結式、無人機運用部隊発足

 グローバルホークによる常続監視、日米連携にも寄与

 航空自衛隊は12月15日、三沢基地でRQ-4Bグローバルホークを運用する偵察航空隊を新編し、編成完結式を行った。同基地ではこれまで、大型無人航空機の本格運用に向けて臨時偵察航空隊が要員の錬成などの準備を進めてきたが、「臨時」を外して再編成し、運用部隊として新たにスタートした。編成完結式では、航空総隊司令官の内倉浩昭空将から偵察航空隊司令の吉田昭則1等空佐へ隊旗が授与された。
 偵察航空隊が運用するグローバルホークは、日本から比較的離れた地域の情報収集や、事態が緊迫した際に空中から常時継続的な監視を行う能力を有した無人航空機。偵察航空隊には約130人の隊員が所属し、自衛隊初の大型無人機の運用を行うことになる。空自では運用部隊の新編によって、新たな能力を獲得できるとし、日米の相互運用性のさらなる強化に寄与することができるとしている。最終的に同機は3機の導入を計画しており、12月現在はすでに2機を取得している。