英国・イタリアと次期戦闘機の共同開発決定

3ヵ国で共同声明、米国とは無人機の研究で連携

　日本が開発を進めてきた次期戦闘機（F-X）プロジェクトは、英国、イタリアと共同開発を行っていくことが決まった。日・英・伊の3ヵ国首脳は12月9日に共同声明として、2035年までに次世代戦闘機を共同開発する「グローバル・コンバット・エア・プログラム」（GCAP）を発表した。3ヵ国が機体・エンジン・アビオニクスで共通する戦闘機の開発を進めることで、各国がより安く、効率的、かつ低リスクで、高性能な優れた戦闘機を取得できることになる。またF-Xでは、システムインテグレーションについて米国企業との協力を検討してきたが、GCAPでは米企業の不参加が決まった。一方で防衛省と米国防省では、自律型システムの連携を開始したとして、2023年中に具体的な協力を開始することで一致。志を同じくする同盟国・パートナー国による大型プロジェクトとして動き出した。

※図＝今後次期戦闘機開発は、英国・イタリアと共同のGCAPへ（提供:防衛省）