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2022.12.08

WING

ボーイング、北東アジア市場は20年で1345機需要

 日本市場は地域の約5割の新造機需要創出

 ボーイング民間航空機部門マーケティング担当バイスプレジデントのダレン・ハルスト氏は12月7日、都内で記者会見に臨み、北東アジア地域(日本・韓国・台湾)における今後20年間(2022年~2041年)の新造航空機需要を1345機とする予測結果を明らかにした。
 このうち単通路旅客機需要が全体需要の55%に相当する740機、広胴旅客機は41%に相当する550機の需要があると分析。世界的な傾向からみると、広胴機需要が比較的高いことが分かる結果となった。さらに、貨物専用機は45機(3%)、リージョナルジェットは10機(1%)と予測した。
 ちなみに、日本市場についてハルスト氏は、「この地域の約半分が日本から発生する需要となるだろう」と予測した。
 さらに、「この地域はGDPの伸び、経済活動の拡大に伴ってさらにトラフィックが伸びていくと考えられる」との見解を示しつつ、「とくに東南アジア発着と中国発着便が伸びる」と分析し、「機体需要は単通路機と広胴機のバランスが取れたかたちで生まれると予測している」ことを明かした。

※この記事の概要
 世界は20年間で4万機超の需要
 単通路機が需要全体の75%
 サプライチェーン混乱、来年にかけて徐々に解決
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