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2022.11.28

WING

力が集約する中国共産党、武警隷下に情報戦強化

防衛研究所レポート、グレーゾーンを一元管理へ

 

 防衛研究所は11月25日、研究者独自の立場から中国の戦略や安全保障をめぐる動向などをまとめた「中国安全保障レポート」の2023年度版を発表した。テーマは「認知領域とグレーゾーン自体の掌握を目指す中国」で、ウクライナ侵略を続けるロシアと同様に、情報戦を重視してきた中国の取り組みや行動などを検証する。レポートでは中国共産党の中央軍事委員会が人民武装警察を隷下に置き、さらにその隷下に海警を置くことで、党がグレーゾーン事態の動きを一元的に管理するようになったという。そうした心理的に揺さぶりをかけるなどの情報戦は、すでに台湾などを対象に行われているとし、今後活発化していくおそれがあることを示した。

 

※写真=中国安全保障レポートの表紙(提供:防衛研究所)

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