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2022.11.24

WING

日英共同の「ヴィジラント・アイルズ」実施

 陸軍種間で3回目、F-2から統合火力誘導訓練も

 陸上自衛隊は11月22日から、英陸軍との実動訓練「ヴィジラント・アイルズ22」を群馬県の相馬原演習場で開始した。30日まで、両国の地理的特性を踏まえて島しょ防衛に関する訓練を行う。オープニングセレモニーで陸自第1空挺団長の若松純也陸将補は、日本と英国が「地政学的な類似性を持ち、かつ力による現状変更を許さない姿勢を取る、島しょ防衛という共通のテーマで共同訓練を実施することは極めて重要」だと訓示を述べ、連携強化の必要性を強調した。

 ヴィジラント・アイルズは2018(平成30)年から、今回で3回目となる日英共同訓練。日本での開催は2回目となる。両国は島国という共通の特性を持つだけでなく、価値観を共有する戦略的パートナーシップであり、これまで同訓練を通じて両陸軍種の相互理解と信頼関係を醸成してきた。今回は共通する島しょ防衛の訓練として、陸上自衛隊から第1空挺団が参加し、英陸軍からは第1王立騎馬砲兵連隊が参加。さらに航空自衛隊第7航空団のF-2戦闘機も参加し、投下される爆弾を誘導する統合火力誘導訓練を行う。