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2022.11.10

WING

航空貨物需要、軟化傾向が顕著に

 9月は前年比10.6%減、eコマースも減速

 国際航空運送協会(IATA)はこのほど、今9月の世界の航空貨物市場のデータを発表した。それによれば、航空貨物需要を表すCTKは、2021年9月と比較して10.6%減少したとのこと。これはパンデミック発生前の需要を3.6%下回る水準で、旺盛に推移してきた貨物需要が軟化してきたことを示す結果となった。
 一方、貨物スペースの供給量を示すACTKは、対前年同期比を2.4%上回った。とくに国際線は5.0%増加した。ただ、2019年9月の水準を7.4%下回ったという。
  航空貨物を取り巻く昨今の市場環境についてIATAは、主要経済圏における縮小に続き、世界の新規輸出受注の購買担当者指数(PMI)も縮小(3カ月連続)し、2年ぶりの低水準となったことに言及した。