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2022.11.04

WING

レイセオン、F/A-18でも最新派生型AMRAAM実射試験成功

 「D-3/C-8」型、23年より順次出荷開始へ視界良好

 レイセオン・ミサイル&ディフェンス航空能力空対空事業開発担当ディレクターのクラレンス・ジョンソン氏が本紙の取材に応じて、航空自衛隊が導入する中距離空対空ミサイル「AMRAAM」の最新派生型「AIM120D-3」(※日本など他国へFMSでの呼称「AIM120C-8」)について、先ごろF/A-18Fに搭載した実射試験に成功したことを明らかにした。さらに、この「AIM120D-3」および「AIM120C-8」について、「2023年から順次、出荷を開始する」としており、いよいよAMRAAMの最新派生型が段階的に配備されていく見通しだ。
 なお、米空軍向け「AIM120D-3」と輸出向け「AIM120C-8」については「大きな違いはない」とした。
 レイセオン・ミサイル&ディフェンスが製造する中距離空対空ミサイル「AMRAAM」(Advanced Medium-Range Air-to-Air Missile)―――。ロシアによるウクライナ侵略においては、米国からウクライナ軍に供給されたほか、さらには「AMRAAM」を地上発射型とした中高度防空ミサイルシステム「NASAMS」として多くの戦果をあげている世界的に注目が集まるアセットだ。

※この記事の概要
 F3Rプログラム通じて大改良
 ハードとソフト双方を刷新
 改訂スケジュールでオンタイムに
 20年代後半まで開発・生産
 地対空「ER」を空対空「AXE」化も  など