イプシロン6号機、失敗要因を2要因に絞り込み

　2段ガスジェット装置で不具合か、詳細究明中
　
　宇宙航空研究開発機構（JAXA）は10月28日、去る10月12日に打上げに失敗した「イプシロン」ロケットの打上げ失敗原因調査について説明した。
 　このなかで、これまで失敗要因として可能性が否定できなかった3つの推定要因のうち、第2段ガスジェット装置（RCS）の「PSDB（Power and Sequence Distribution Box）スイッチ下流からパイロ弁（推進薬遮断弁）までの系統異常」に関しては、フライトデータや製造・検査データを確認したところ、失敗要因ではないと判断したことを明らかにした。残る「パイロ弁の開動不良」と「推進薬供給配管の閉塞」について、詳細な調査を進めることで、原因の特定を進める方針だ。