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2022.07.06

WING

鹿島、月・火星「居住」に向け京大と人工重力施設研究

 縮小生態系や惑星間人工重力交通システムも  

 鹿島建設(鹿島)は、人類が月や火星などで居住することに向けて、人工重力施設の研究開発に乗り出す。京都大学大学院総合生存学館SIC有人宇宙学研究センターとの間で、研究着手に向けて合意した。
 両者は月・火星での生活基盤となる人工重力居住施設「ルナグラス・マーズグラス」の開発のほか、宇宙に縮小生態系を移転するためのコンセプト「コアバイオーム」、そして惑星間を移動する人工重力交通システム「ヘキサトラック」という3本柱の研究を進める方針だ。  
 その構想はさながら映画やアニメの世界のよう。ただ、すでに有人宇宙開発はレガシー・スペースはもちろんのこと、ベンチャー、スタートアップ企業など、民間の手によって様々な研究開発が進んでいる。「人の居住」という観点で重力に着目して描かれた鹿島と京都大学による研究・構想が、宇宙空間居住のコア技術として、現実のものとなっていくのかもしれない。