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2022.06.06

ウイングトラベル

★IPW開催、米国の陰性証明廃止に期待高まる

USトラベル、検査は時代遅れ、国境完全開放を

 世界中が新型コロナウイルス流行前の2019年と同じ国際往来の自由化に動き出している中で、米国でも訪米するワクチン接種完了者に対して、出発前の陰性証明を不要とする可能性が出てきた。米国は6月4日(現地時間)からオーランドで国際トラベルトレードショーの「IPW」が開催されるが、会場で陰性証明を不要にするとのアナウンスがあるのではないかと期待が高まっている。

 その根拠は、IPWを主催するUSトラベル・アソシエーションが米国航空会社を束ねるエアラインズ・フォー・アメリカとともにホワイトハウスで、米国訪問に際して出発1日以内のPCR検査・抗原検査を撤廃するよう訴えたからだ。

 USトラベル・アソシエーションのロジャー・ダウCEOは、「バイデン政権は、米国へのワクチン接種済み航空旅行者に対する出発前の検査要件を撤廃すべき時をとうに過ぎている。旅行産業以外のほぼ全ての米国産業が制限なく運営されている一方で、旅行産業は科学的根拠がもはやないにもかかわらず、この要件によって大きな損害を受け続けている」と厳しく指摘した。

 さらに、「米国と直接競合する他の国々は、出国前検査の要件を撤廃し、観光を再開しており、米国は輸出ドル獲得で深刻な不利な状況に置かれている」と、ワクチン接種証明と陰性証明ともに不要、陰性証明不要の国々と観光で不利な競争を強いられていることを強調した。

※写真=IPWで米国の陰性証明廃止に期待高まる