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2021.10.08

WING

米空軍、空自隊員搭乗の練習機墜落事故調査結果公表

減速指示でエンジン最低出力、教官は状況認識遅れる

 航空幕僚監部は10月8日、今年2月に発生した基本操縦課程で米国留学中の航空自衛隊員が搭乗していた米空軍のT-38C練習機の墜落事故について、米空軍が公表した事故調査結果に基づく概要を公表した。この事故では米空軍の教官操縦士と空自の学生操縦士の計2名が亡くなっている。
 空幕は米空軍の事故調査結果を踏まえて行った記者レクにおいて、「着陸進入に際し、学生操縦士が減速のためにエンジン出力を長時間最低に設定したことで航空機のパフォーマンスが低下した」と状況を説明した上で、「その様な状況を事前に察知して指示を出すべき教官操縦士の状況認識が欠如していたことで、回復操作が遅れたこと」と、事故原因について説明した。

18秒間で事故機は200kt以上から150ktまで減速

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