記事検索はこちらで→
2021.08.31

WING

米国、アフガニスタンからの撤退を完了

米国史上最長となる20年におよぶ戦争の終結を宣言

 米国防総省のロイド・オースティン国防長官は8月30日(米国ワシントン現地時間)、アフガニスタンからの米軍による民間人の避難、および全ての米軍の撤退が完了し、アフガニスタンにおける米国の戦争が終結したとの声明を発表した。
 20年にわたる米国史上最長となったこの戦争では、米軍の兵士2461名が戦死し、更に何万人もの人が戦傷を負い、アフガニスタンにおけるテロとの戦い、そしてアフガニスタンの民主化に注力したものの、結果としてはアフガニスタンは再びタリバンが政権を握り、アフガニスタン戦争以前の状態に戻りつつある。混乱を極めるアフガニスタンからの民間人の避難作戦では、この数週間で約6000人を危険な場所から移動させ、12万3000人以上をアフガニスタンから避難させたとオースティン長官はコメントしている。

※写真=アフガニスタンから撤退する最後の米兵として、カブール国際空港でC-17に乗り込む第18空挺軍団第82空挺師団長のクリストファー・ドナヒュー少将(提供:米中央軍)