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2018.08.10

ウイングトラベル

IATA6月旅客実績、RPK7.8%増と成長続く

不毛な貿易戦争が高成長に影落とす可能性も

 国際航空運送協会(IATA)がまとめた6月における世界の航空旅客輸送実績によると、需要を示すRPK成長率は、対前年同月比7.8%上昇し、力強い成長をみせた。一方、座席供給量については6.5%増加。これにより需要の伸びが供給量の増加を上回ったことで、平均搭乗率(L/F)は1ポイント増加した82.8%となった。
 ちなみに今年上半期のRPK成長率は、前年同期比7%増加しているとのこと。ただ、2017年のRPK成長率は成長率が前年比8.3%だったことから、依然として高い成長力を有しているものの、やや成長率が鈍化したかたちだ。
 IATAのアレクサンドル・ジュニアックCEOは上期が好調な需要に沸いたことに触れつつ、一方で「世界的な貿易戦争の見通しは、長い影を投げかけている」とコメント。さらに、「燃料価格が過去1年間で約60%上昇したことで、低運賃による需要の刺激が減少している」ことに言及するなど、複数の懸念要素が今後の需要成長の前に横たわっているとの認識を示した。