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2021.06.02

WING

川崎重工業、民間機拠点の名古屋工場でPCRロボ生産

787減産影響、民間機リソース活かし航空低迷期を補完

 川崎重工業の橋本康彦社長は6月1日、都内で開催した「グループビジョン2030進捗報告会」において、ボーイングの787ドリームライナー前胴体部などを製造する名古屋第一工場において、5月から自動PCR検査システムのロボットの生産を開始したことを明らかにした。明石工場で生産している汎用ロボット「RS007」を、名古屋第一工場北・南工場で自動PCR検査システムとしてキット化する作業を担っている。
 なお、同社は昨年11月に水素航空機のエンジン燃焼器開発参画を表明済み。今回の報告会においても橋本社長はあらためて「(水素航空機関連の)中核技術の開発を主導する」ことに触れた。川崎重工業は既報の通り、2030年までにエンジン燃焼器実証を完了することを計画していることのほか、液体水素燃料タンク、水素燃料供給システムといった技術の開発を進めていく方針だ。

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