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2021.05.20

ウイングトラベル

★今年1-3月期の日本人国内旅行消費額1.6兆円

 前年同期比50.1%減、緊急事態宣言で低迷
 
 観光庁が発表した2021年1-3月期の日本人国内旅行消費額(速報値)は前年同期比50.1%減の1兆6458億円、延べ旅行者数は46.1%減の4994万人となり、四半期単位では2010年の調査開始以降過去2番目の低水準となった。新型コロナウイルス感染防止のためGo Toトラベル事業が全国一時停止となったことや緊急事態宣言発出の影響を受け、消費額、旅行者数ともに大きく低迷する結果となった。
 旅行消費額のうち宿泊旅行は50.8%減の1兆2865億円、日帰り旅行は47.3%減の3593億円となった。なお、昨年1-3月期はすでに新型コロナウイルスの影響を受け始めていたため、新型コロナの影響がなかった19年1-3月期との旅行消費額の比較では60.9%の減少となっている。

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 日本人国内延べ旅行者数の内訳を見ると、宿泊旅行が50.2%減の2605万人、日帰り旅行が40.9%減の2389万人となった。

 

 1人あたりの旅行支出額は7.3%減の3.2万円
 コロナ禍で長距離移動の支出が減少

 
 日本人国内旅行の1人1回あたりの旅行支出は前年同期比7.3%減の3万2957円となった。宿泊の有無で見ると宿泊旅行が1.3%減の4万9381円、日帰り旅行が10.8%減の1万5042円となった。1人あたりの旅行支出額が下落した要因について観光庁は、不特定多数の人との同一行動を会費するためパッケージツアーや団体旅行の参加費が減少したこと。また、長距離移動の減少で交通費を中心に減少したことなどが挙げられると分析している。