記事検索はこちらで→
2021.04.22

WING

航空業界、21年純損失額は477億ドルと予測

前回予測より悪化、ウォルシュCEO「危機根深く痛み増す」

 国際航空運送協会(IATA)は4月21日(ジュネーブ現地時間)、2021年の航空業界の純損失額が477億ドル(約5兆1500億円)に達するという最新予測を明らかにした。2020年の業界純損失額は1264億ドル(約13兆6500億円)だったことから損失幅が大きく改善する見通しとなった。ただ、昨年11月に発表した2021年の損失予測では381億ドル(約4兆1100億円)だったことから、下方修正したことになる。
 この点についてIATAのウィリー・ウォルシュCEOは「この危機(新型コロナ危機)は、誰もが予想していたよりも長く、深いものだ」との認識を示しつつ、「2020年から損失幅は減少するが、危機の痛みは増す」とコメント。「国内線市場には楽観的な見方があって、国内旅行に規制が無い市場の航空会社には回復がみられているが、・・・

 

国際線市場、回復は19年水準の34%に留まる
出足鈍いも年末向け需要拡大に期待

 

国内線市場、19年水準の96%まで回復か
貨物市場は21年も好調継続予想

 

ウォルシュCEO、雇用支援継続を要請
膨らむ債務負担、回復成功向け人財維持・確保

 

※写真=IATAは今年の航空業界の純損失予想を477億ドルに下方修正した(提供:IATA)