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2021.04.20

WING

世界の座席供給量、回復ペース鈍化傾向も

今夏シーズンの座席供給削減も止まらず

 英国でフライトデータサービスなどを提供しているOAGのジョン・グラント氏は4月19日、世界における一週間当たりの定期航空便の座席供給量について、今週は6110万席分の座席供給が計画されていることを明らかにした。前週に比べて座席供給量は2%減と小幅な減少に留まったものの、一方で一時回復傾向が鮮明だった状況から、再び供給削減傾向に転じるなど、世界の定期便座席供給は、その回復ペースが鈍化してきているとの認識を示した。
 グラント氏は「昨年3月に新型コロナパンデミックが発生して以降、一週間当たりの座席供給量が6320万席を超えたことは一度もない」とコメントするなど、ワクチン接種が世界各地でスタートするも、接種の遅れなどもあって航空会社の座席供給の回復には、ややブレーキがかかっているとの見解を示した。・・・

 

※グラフ=世界の航空座席供給量の回復が鈍化傾向。感染拡大に歯止めがかからないことに加えて、ワクチン接種が想像以上に遅れていることなどが影響か