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2021.03.26

WING

KDDI、スマートドローン管制システムを21年度実用化

21年度中に全国規模実証、実装向け技術・ビジネス課題整理

 KDDIは3月25日、4Gや5Gを搭載した「スマートドローン」の管制システムを開発したことを発表した。市街地や有人地帯におけるドローンの目視外飛行、いわゆるドローンのレベル4運航の実現に向け、物流や警備、あるいはインフラ点検など、様々な用途に活用されるドローンの安全な同時運航をサポートすることを目指す。KDDIは今年3月7日に兵庫、三重、そして宮城の3県で同時運用する実証実験を実施済みで、4月以降も全国規模の実証実験を多数のユーザーと実施することを計画中だ。この実証実験を通じて社会実装に向けた課題の洗い出しやビジネスモデル課題を整理しつつ、2021年度中の実用化を目指す。
 KDDIが開発した管制システムは、ドローンのレベル4運航の社会実装に向けて、有人地帯における安全性確保、有人ヘリや他ドローンなどとの衝突回避のため、飛行計画段階および飛行中双方で管理する管制システム。同社がすでに商用提供している運航管理システムに加えて、「スマートドローン」の管制システムを新たに開発した。これにより、例えば物流や警備、空撮、点検などのドローンや、KDDI以外のシステムとも連携して空域を一元的に管理することが可能となり、ドローンの利活用の幅が広がることになるとみている。・・・

 

ドローン運用フローの簡素化
運用体制や運航管理システムと役割整理など課題に

 

※画像=ドローン管制のイメージ(提供:KDDI)