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2021.03.24

WING

岸防相、中台軍事バランスを注視、2+2で台湾海峡注目

中国へ冷静かつ毅然に対応、意思疎通も重視

 岸信夫防衛大臣は3月23日の閣議後会見で、日米が中国の行動に対して強い懸念を示した日米2+2に触れ、地域の平和と安定のために台湾海峡を重要視する認識を共有したと説明。中台の軍事バランスが中国側へ傾き続ける状況が続いていることに、防衛省として「引き続きこの状況についてしっかり注視していきたい」と、台湾の情勢を重視する必要性を示した。
 岸大臣は台湾海峡を巡る問題について、当事者間の直接対話による平和的な解決、または地域の安定に寄与する、ということが日本の立場だと説明した。しかしその上で、中国が軍事力を強化させてきたことで、中台軍事バランスが中国有利となり、その差が「年々拡大しているような状況」だと述べて警戒感を見せた。
 日米2+2では、日米の様々な懸念について示したところ。これに中国政府は強い言葉によって反発の姿勢を示す。2+2の日米共同声明では、中国による既存の国際秩序と整合的でない行動は、日米同盟および国際社会に対する様々な課題を提起しているとして一致した。・・・

 

日米2+2、強固な日米同盟確認、地域戦略に十分議論

 

極めて有意義な会談、日米ともに同盟重視

 

※写真=日米2+2の会談の様子。日米で同盟の重要性を確認した(提供:防衛省)