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2021.03.23

WING

航空機運航分野CO2削減で検討会、年内工程表作成へ

5月末に短期・中長期方向性、年内に計4回開催

 航空局は3月22日、「航空機運航分野におけるCO2削減に関する検討会」(座長:屋井鉄雄〈東京工業大学副学長、環境・社会理工学院教授〉)の第1回目の会合を国土交通省で開催した。航空局交通管制企画課、空港業務課、そして航空機安全課が共同で運航分野の脱炭素化に向けて、航空グリーンリカバリーの方策を検討する。
 この検討会では持続可能な航空燃料(SAF)のほか、管制・運航方式、そして航空機材・装備品などの新技術を3本柱として環境対策の具体的な方策に加えて、日本の航空事業者・製造事業者の国際競争力強化も視野に入れて、中長期の運航に関する取り組みの方向性について総合的・複合的な検討を行っていく方針だ。
 第2回目の会合は今年5月末に開催する予定で、このなかで短期及び中長期のアプローチ毎の具体的な取組の方向性を策定する。短期アプローチではアプローチ毎の課題と解決に向けた取組の方向性を示す方針で、一方の中長期アプローチでは具体策に加えて多様な動力源などへの対応やグリーンリカバリーの観点を反映していく。・・・

 

和田局長、「環境対策が日本の国際競争力に影響」
屋井座長、「ギア入れ替えた取組必要」

 

※写真=航空局が総力を挙げて挑む航空機運航分野のCO2削減に向けた検討会がスタート。年内に具体的な施策を盛り込んだ工程表を作成する